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大塚信頼のブログ


by nobuyori_1
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残酷な「いじめ」の実態

断っておくが、いじめは犯罪である
どんなに隠していてもやがては発覚し、訴えられれば刑事事件となり一生を棒に振る結果となることを覚えてほしい
たとえ13歳未満でも刑事処罰を受けることもある

現代のいじめの残虐性を知ってもらうため、本の内容をまとめてみた

1 メールで噂話をばらまく
 ある朝学校へ行くと、みんなが陰で笑っている。自分についてのしてもいない噂話がメールでクラス・学年中に送信されている。内容は援助交際をしているなど。
 この卑劣さは、送信者が誰であるかわからないこと、そして被害者が苦しむのを楽しみながらみていること。被害者は止めようがない。否定する手段もない。いくら否定しても親や先生も「火のないところには煙は立たぬ」という目で見られる。仮に真実であったら隠すだろう内容が巧みに選ばれてあるのだ。
 次は今度はどんなうわさが流されるのかとおびえ、被害者は精神的に追い詰められていく。

2 本人でなく、家族を中傷する
 家族についてのありもしないうそを流される。時には写真つきで。
 生徒たちは、本当であるかどうかなんかどうでもいい。ただの笑いの種にすぎない。
 この卑劣さは、全く「いじめられる理由」がないのに、やがて偽りのうわさは信じ込まれ、「そんな家族なんだから苛められるのは当然」と、ありもしない嘘がいじめられる理由とされていくこと

3 いじめのONとOFFを繰り返される
 いじめが続いていた日に、突然みんなが親切になる。やっといじめが終わったのかと思って喜ぶと、次の日から再び無視をする。
 喜ばせてはどん底に突き落とす。子どもたちは人が最も傷つく方法をよく知っている。

4 共犯関係を演出し金銭要求する
 一緒にゲームセンターに連れて行って、お金を恐喝する。先生や周囲には「一緒にゲームセンターに行っているのだから仲が良くなったのだ」と思わせておくことができる。
 お金を持ってこなければ、大変なことになると脅す。実際持ってこなければ暴行を加えることもあるが、加害者は大人に発覚されないため、あとが残らないよう手加減しいじめを行う。暴力も時々にしておくことでいじめとさとられないようにする。
 被害者は「お金を渡せばいじめられずにすむ」と思いこんでいる。塾に収めるはずのお金、親の金、銀行の口座から降ろしたり、万引きまでしてお金を貢ぎ続ける

5 女の子同士で徹底して恥をかかせる
 水泳の授業のあと、着替えようとすると下着が見当たらない。周りの女性から「男子が来るから早く着なよ」とせかされ、ぬれた水着の上に服を着る。「うそ」「マジ?」周囲がクスクス笑う。男子が戻ってきて笑われる。あとで、ろうかに自分の下着が貼られている。そこには「誰か買ってくれませんか?」と書かれていた。
 女性は女性にとって身体の痛みよりも心の痛みの方がダメージが大きいことを知っている。加害者はどうすれば被害者がいちばん恥ずかしい思いをし、傷つくかを計算している。
 加えて、女の子同士のいじめで顕著なのは、「バレたら、あんたのせいだからね」「そのときはもっと、ひどい目にあわせるからね」といじめの発覚を防ぐ「義務」を被害者に徹底して負わせる点にある。
 被害者は被害を受けている上に、自己の被害の隠蔽に必死になる。だから、親にも先生にもいじめは発覚されることがない。加害者以上に被害者がひた隠しに隠してくれるからである。加害者はケロッとしているものである。

6 「汚い」「醜い」というイメージを植えつける
 給食のパンを床に落とし踏みつけた上で「拾って食えよ」という。食べればすむかと思って一度食べれば、「汚いやつ」とレッテルをつけられ、いじめられる理由が作り出される。
 本人も毎日全員から「汚い」と言われ続けることで、脅迫神経症となることもある。周囲も本当に被害者の子が汚い、臭いかのように思えてきてしまう。一種の集団ヒステリーがおこる。

7 発覚しない小さな暴力をくりかえす
 「あ、ぶつかっちゃったごめん」「手元がくるっちゃって」といって殴られる、ボールをぶつけられる。
 コンパスの針で背中を刺される。声をあげると先生に見つかりいじめを受けるから我慢する。時には強く、時には繰り返し長い間、時には弱く刺される。弱く刺したときは「弱く手加減してあげたからね」といって、恩を着せることで被害者に「ありがとう、加減してくれて」という思いを抱かせる。
 加害者は巧みに、より強いいじめを手加減するという方法で、加害者と被害者の立場を逆転させている。そして加害者も罪意識を持たなくて良いように錯覚する。

8 完全否定の「なんで?」を繰り返す
 近づいてきて「なんで生きてるの?」「いつ死ぬの?」と語りかける。屋上につれていって「ねえ、飛び降りたら」「生きている意味ないじゃん」といって去る
 以前にも書いたが、自殺をそそのかす殺人唆助罪にあたる犯罪である

9 奴隷にしてしまう
 「しなければもっとひどいめにあうよ」と脅し、交換条件に犯罪を強要する
 仮に警察に捕まっても加害者のことを話すことは、ほとんどしない。加害者は被害者にとって、自分が罪をかぶってでも守らなければならない「ご主人様」となっている

 「教室の悪魔」(山脇由貴子著)を参考にまとめた


ここにはあまりにひどすぎて載せられない記事がのっている

現代のいじめの特徴は
 いじめられる理由のない子が、加害者によって「いじめられる理由」を作り上げられてしまう(誰もがいじめの対象とされる理由)
 被害者は、より大きないじめを恐れて、親からいじめられている事実に気づかれないようにひたむきに隠す (しかし心の中では気づいて欲しい! いじめが親に知られない最大の理由 )
 いじめは教師にばれないようになされている (教師が気づかない理由)
 加害者は、決していじめがばれないため用心している。暴力なども同じ暴力を繰り返さない。形を変える。あとが残らないように手加減するなどしている。 (いじめが発覚されにくい理由)
 加害者は巧みに、被害者との立場を逆転させている (力関係)
 
 また大きな特徴は、「クラス全員」対「ひとり」で行われることである   (これについては次回触れる)




 
 
 
Commented by 山口光男 at 2014-03-10 05:08 x
わたしは、いじめられ続けた人間だ。あなたは、どれほどいじめの真実を知っているかな?
Commented by nobuyori_1 at 2014-03-10 21:15
いじめは地獄のような世界ですよね。
私は複数によるいじめはありませんが個人的ないじめに遭ったことはあります。それだけでも、怒り、傷、悔しさはイエス・キリストに出会うまで心の中でうずいていました。
私の周りにはいじめで苦しんできた方がおられます。
「いじめは犯罪だ」「いじめは罪だ」。不条理な世界に対して私は声を大きく宣言したい者の一人です。
by nobuyori_1 | 2012-08-04 05:56 | 最近教えられたこと | Comments(2)