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大塚信頼のブログ


by nobuyori_1
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ことばの奥にある人のこころ

わが家である時、九官鳥を飼ったことがある。
ことばの奥にある人のこころ_c0193512_22413736.jpg

私は英語が話せるようになればと思い極力英語で話しかけるようにした。
ところが、忙しさに紛れ、なかなか話しかける時間が取れない。
そこで仕方なくテープにその代役を任せ、四六時中、「ハロー、ハウ・アー・ユー」と聞かせるようにしたのだが・・・・。
結果は期待に反し、テープでは英語は覚えなかった。
そのうち、私の在外研究のため家族が不在がちになると、だんだん人の肉声に触れることも少なくなり、話さなくなった。
そのうち寂しさからのストレスのためか、毛が抜け始め、あれよ、あれよと言っている間に死んでしまった!

このように九官鳥でさえ、人との触れ合いを求め、無機質なテープの声に機械的に反応することを拒み、言葉の奥にある人のこころを求めている。

では、毎日の生活で私たちはどうだろう。
忙しさのあまり、まるでテープの声に戸惑う九官鳥のようになってはいないだろうか。
そうだとすれば、先ず相手のことばをこころで「聴く」ことから始めてみるとどうだろう。
 
よく子どもは、「大人は話を聞いてくれない」と嘆く。
大人は「こんなに聞いているのに」と肩を落とす。
なぜだろう。大抵の場合、ことばは聞いているが、その裏にある話し手の心情やつらいこころを聞こうとはしていない。
真に「聴く」とは、相手のこころに寄り添い、相手の立場になりきり、同じ思いになることである。

         (東後勝明著「ありのままを生きる」より引用)


九官鳥すら、心のやりとりを求めています。
なおさら人間は心のやりとりを求めています。
ちょっとした対話でも、そこに気遣いや思いやりの心があるとそれだけでうれしくなるものです。
いつも親切で、思いやりのある心を持ちたいものです。

今週は受難週。特別な思いを持って過ごしましょう。
断食する人も好物を絶つ人もいるでしょう。
心を静め、主の心を感じる時を持ちましょう。

(町田カルバリー 家の教会 週報コラムより)

       
by nobuyori_1 | 2013-03-23 22:42 | 週報のコラム | Comments(0)