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大塚信頼のブログ


by nobuyori_1
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トランスジェンダーについて

今回はLGBTのT トランスジェンダーについて取り上げます。

この問題が世界に混乱を起こしています。

トランスジェンダーについて_c0193512_20180126.png
性意識の発達

人間の性意識の発達には3段階あります。

1 体の性別 生まれた時、すでに身体的性別は定まっています。
2 心の性別(性同一性を育てる段階 2~4才(形成期) 自分が男性、または女性と自覚します。男性の特徴、また女性の特徴を持っていると自覚します。心理的性別は、生理と真理と人間関係の要素が影響し合い形成されます。この段階で、同性の親と感情的な愛着関係を結ぶことが、性意識の土台となります。女の子は母親を認め真似します。男の子は、性の同一視をシフトする経験を持たないといけません。母親にべったりから、自分は父親の仲間だという意識に変わる必要があります。それには父親の介入が必要です。
       5~10才(確定期) 同性の友人を持ち、同性を模倣学習の対象とし、他の同性と同じだと認識します。自分の性別の身分と役割を学習し強化します。

3 性的傾向の形成 10~14才 思春期、第二次性徴の発育期は、性傾向が形成される段階です。ただし、この時期は変動的です。人間の性的心理は自己愛→同性愛→異性愛という段階を踏んで成長していきます。同性愛の時代は誰もが一度は通過するところです。 
          15~20才(確定期)性的志向が強固なものとなり、確立されます。

性同一性を育てる2~4才において、何らかの理由で性同一性が健全に発達しないと、性同一性障害を起こると考えられます。

トランスジェンダーの5つのカテゴリー

トランスジェンダーには5種類のカテゴリーがあります。
1 体の性別と役割の不一致 自分の性別を超えた行動をする。しかし、心と体の性別の不一致はみられない。
2 体の性別と心の性別の不一致(トランスジェンダー) 一時的、あるいは継続的に、自分の体の性別を認めない。
3 性別不安症(従来はこれを性同一性障害と呼びました)心と体の性別の不一致により、苛立ちと不安を感じ、人間関係、仕事に支障をきたしている状態。
4 性転換症(トランスセクシャル) 性転換をしたいと望む性別不安症の人。(一部の人は、異性の服装を切るだけで満足できます。一部の人は性ホルモンの服用で体型と性的特徴を変えます。ある少数の人が性転換手術をし、内性器、あるいは外性器を切除します。ある人は、体全体を手術します。)
(1~4は次第にその度合いが強くなります。2~4は精神的な問題、5は遺伝子学的・先天的疾患で身体的な問題です)

5 性分化疾患(インターセックス) ホルモンや性別染色体の異常によるもので先天的疾患です。性分化の過程で何らかのトラブルのため、性腺、内性器、外性器が両方あったり、中間的だったり非典型的な形をとります。生まれた時に診断がつく人と大きくなってから気づく人といます。
 3種類あります。
  46XX 女性だけど、見た目男性っぽい。男性の性器をもっている。
  46XY 男性だけど、見た目女性っぽい。女性の性器をもっている。
  両方の生殖器を持つ 

1、2~4と5のカテゴリーは別ものです。これらのものを一色単にトランスジェンダーとして扱い、混交してしまうことが混乱の原因となっていると考えられます。

親の反応
 自分の子どもがトランスジェンダーの子どもだと気づいた時の親のとる典型的な反応は次のようなものです。
1 どうしていいかわからない 両親が自分の子どもが普通じゃないと分かった時、どうしていいかわからないというのがほとんど。
2 大きくなったらどうにかなるだろう
3 異性的な行動をやめさせる お人形であそんじゃダメ。男なんだから、鉄砲や車で遊びなさい。無理矢理やめさせると、親子関係が悪化します。うまくいきません。
4 専門家の助けを求めること


性的不安症を持つ4才の男の子の例

2歳の頃からピンクが好き。お料理ごとが好き。髪を伸ばしたい。LEGOも女の子のものを選ぶ。お母さんになりたい。女の子の服装をする。
お母さんが心配して助けを求めてきた。
とても不安定な子供だった。お母さんにべったりしすぎる。お父さんとは疎遠だった。お父さんと二人気になるのは怖い。

「確かな性意識を持つ子どもを育てるには」の本を私読んでもらう。
この子の言動を責めないでと言った。何で君は自分のことを女の子と言うの?と聞いても答えられない。
お父さんに、一緒に過ごして下さいとアドバイスした。ハイキングにも行ってください。息子の男性としての在り方をほめてあげてください。絵本を選ぶにも男の子の本を選びましょう。寝る時に読んであげましょう。息子をもっとハグしてください。ほめてください。責めるのはやめましょう。
一緒にお風呂に入りましょう。性教育をしてあげましょう。一緒に裸になる時、お父さんが行ってあげてください。「お父さんも男だよ。君も男だよ。君もお父さんみたいに大きくなるよ。おちんちんも大きくなるよ。毛も生えるよ。君もお父さんのように強くなるんだよ」。
息子が変わり始めた。お父さんが男としてのモデルになれた。

お母さんには、あまりに息子にべったりしすぎです。手放してください。お父さんともっと時間を過ごせるようにしてあげてください。息子の前でお父さんをほめてあげて、お父さんから学ぶように言ってください。

両親はアドバイスの通りにした。2ヵ月すると変わり始めた。自分はずっと女の子だといっていたのに、半分女の子、半分男の子と言うようになった。
4ヵ月すると、男の子と言うようになった。それでも、やめないで続けるように言った。
8ヵ月たつと、僕は消防士になる、お医者さんになる、大きくなったらお父さんのようになると言った。
両親はこの変化を喜んだ。2~4歳の間、お母さんは頑張って変えようとしたが失敗していた。間違ったところに焦点があったから。直接性別アイデンティティを変えようとしていたが失敗した。
息子との関係を変えたら性別アイデンティティが自然に変わっていった。
今も、女の子のおもちゃで遊ばない。男の子と遊べるようになった。お父さんと二人気になるのを嫌わない。髪の毛も短くするようになった。
お父さんに、よくやったとほめた。

このケースから何がわかるか

お母さんとべったりでお父さん不在(疎遠)だとトランスジェンダーが起こってしまう
(シングルマザー、日本の家庭も起こりやすい)
誰と遊ぶかが大事
 同性の親、同性の友人と遊ぶことによって、性的アイデンティティが築かれていく。男性には父親の関与が必要なのです。
トランスジェンダーの意識は変えられる
 もし、肌の色のように変えられないものだというなら、どうしてこのような男の子が存在するのでしょうか。
 この男の子の性的アイデンティティはちゃんと変わりました。
 このように性的アイデンティティは流動的なものです。生まれつきのものではありません。
 性自認は、先天的なものよりも後天的な環境の方が大きな影響を受けることが分かっています。


トランスジェンダーの人を助ける方法

1 認めてあげる 本人がそういうのだから認めてあげましょう。信じてあげましょう。男の子が自分は女の子だというのだから、女の子だ。女の子になれるように助けてあげましょう。
2 家族介入アプローチ これは親や、友達との関係の問題なのです。こどものトランスジェンダーを引き起こした原因にアプローチしていきます。原因を探り、親子の関係を改善する。するとトランスジェンダーに変化が起こります。
ある子は、何の変化も生まれないことがあります。その場合は、その子をそのまま受け入れることにします。それでも1のアプローチと大きく異なる点は、親は子どもがなぜトランスジェンダーになったのかその原因を理解しているので両親は子どもの良い理解者・支持者になることができる点です。


性転換手術の危険性
今、西洋で、4~6才に性転換をさせることが起こっています。これは危険だと思います。
幼少期において、性転換手術をすることは良いことでしょうか?

大人の場合はどうでしょうか。
性転換手術をした180人の若者を調査しました。
普通の人に比べ、2~3倍うつにかかりやすく自殺願望があります。
また、変な流行があります。性転換手術をした後に、また元も性別に戻したのです。
12歳のパトリック君は性転換しました。14歳で元に戻しました。大人でも性転換をやりなおす人もいます。

性転換のためのホルモン治療に対するよくない報告もあります。




 

by nobuyori_1 | 2018-11-13 21:09 | 同性愛問題 | Comments(0)