笑顔の力
2018年 11月 19日
科学的にも証明されていることですが、マイナス思考で常に不安や恐れを抱えていると、免疫機能が低下し病気にかかりやすくなります。
科学者によれば、人間の肉体の中では絶えずがん細胞が育っているそうです。
しかし、私たちには、生まれつき「ナチュラルキラー細胞」という奇跡のような免疫機能を持つ細胞が備わっています。
これは、異常な細胞を攻撃し、破壊する細胞です。研究によれば、恐怖心や不安やストレスといったマイナス感情は、この細胞の働きを弱めるそうです。
一方、プラス思考でいつも機嫌が良く、よく笑う人の体内では、平均を上回る数の「ナチュラルキラー細胞」が生み出されるそうです。
つまり、喜びに満ちた人生を送っていれば、免疫機能は最大限の力を発揮するのです。
笑顔をつくることは癒し行為の一つです。
研究によれば、笑顔をつくるとある種の物質が体内の組織に運ばれ、体をリラックスさせて健康でいられるそうです。
特に笑う理由がなくても、笑顔を絶やさないよう心がけましょう。
ある日私が教会のロビーにいると、一人の少年が深刻な顔で近づいてきました。
彼は私をじろじろと眺めると言いました。
「ちょっと聞きたいことがあるんですけど」
「いいよ、何が知りたいんだい」
「どうして牧師さんはいつもニコニコしてるんですか?」
ほとんどけんか腰といってもいいその口調に私は一瞬、ニコニコしていてはいけないのかと思ってしまったほどでした。
「そうだね、それは私がいつも幸せだからだよ。君は笑わないのかい?」
少年は少し考えてから、こう言いました。
「アイスクリームを食べている時はニコニコするよ」。
おとなたちの大半がこの少年と一緒です。
彼らは人生そのものがアイスクリームのように甘くておいしいものになった時にだけニコニコしているのです。
しかし、そうでない時も朗らかにふるまえば、あなたの人生には奇跡が起こるでしょう。
始終苛立つのをやめて、笑ってください。肩の力を抜いて生きれば、長生きできる上に、生きることが楽しくなります。
ジョエル・オースティン著 「あなたにはできる」
そう、確かにジョエル・オースティン先生はいつもニコニコしていらっしゃる。
「笑顔の力」を知っている方なのでしょう。